2016年6月17日金曜日

あなたがペルメッソを学生で取るということの意味


「ねぇ、尚、またもう彼女、2ヶ月以上、学校に来てないの」。。。。
秘書のマリアンナから連絡が入りました。
公立学校附属という私がサポートするITASTRAは、学費も安く、CILSの認定校でもあり、当然、滞在許可書やVISA申請の書類も作成可能です。
今まで10数名のペルメッソのサポートをしてきましたが、ほぼ100%問題なくVISA申請にも通っています。
3ヶ月以上のイタリアへの滞在の場合は、必ず目的にあった滞在許可書が必要になります。
仕事ならlavoro学生なら学生用。
それはとても大切なものです。
さて、私がイタリアに来てあっという間に4年がたちました。
私は勉強が好きで(だからといってできるとは違います笑)、ペルメッソの労働を持った今も、学校にコースがあるときは通っています。4年たっても自分が納得のいくレベルには自身のイタリア語はいたっていません。

さて、ここで私が驚き、そして恥ずかしい・・・となんども思わされたのが、目的が別でくる日本人達です。

最初の問い合わせでは「勉強したいので、サポートをお願いします」、と言ってきて、学校に入学さえせず、来ない人。平気でなんの連絡もなしに、2、3、ヶ月来ない人。挙句にセグレタリアが連絡すると無視、私からしょうがなく連絡すると不機嫌に「お金がないんです」とか「今ちょっと忙しくて」とか返事が返ってきます。あげくには「え?学校って強制?そんな説明聞いてませんけど!」と逆ギレされたこともありました。

さて、彼らはいったいこのイタリアで何をしているのでしょうか?

多くは残念ながらひとつはシェフなどネーロで働く方です。
 イタリアでは労働の滞在許可書がでないので、多くの方がこの道を選びます。でもイタリア語は大切なので、私はこういう方にも「学校に通うのが条件です」と必ず伝えています。しかし仕事が忙しくてこれない・・・しかしながら、そこはペルメッソを出さないオーナーに基本問題があるので、オーナーと話あい、週に数回は通うなど方法はあると思います。もちろん、全然通えないほど遠い街に住んでいるなどは、話にもなりませんが。

さてシェフ以外の場合はなぜ通わないのか?
この場合は女性が多いのですが、最初の留学でイタリア人に恋をして、恋のためにきている方です。もしくは海外にいるのがかっこいいと人から思われたい人たちです。「とにかく彼といたい」。そんな気持ちから、彼との時間を優先し、学校にはいかなくなります。さて、この場合も、イタリア人はよく知っていて、「留学生は3年しかいれない」。なのでイタリア人にとって、私たちはいずれ必ず帰らないといけないリミットのある外国人とのアバンチュール。それを知っていて留学生の外国人ばかりを選ぶツワモノもいるそうです。
このように自身の勝手な都合で滞在許可書の意味さえ、理解されていないで滞在している人がいるように感じています。

滞在許可書を学生で出すということは、「学校に通う」ということが条件です。作ってもらった書類をよくよんで欲しいです。あなたが学校に定期的に通う、それを学校が保証し、その保証書をもとに、警察が許可をだすのです。

何がいいたいかというと「あなただけの問題ではない」ということです。
形だけの語学学校も実際ある中、摘発もあります。突然学校に警察がきて、学生の出席状態を確信します。そこできていない生徒がいれば、学校側が責任を問われます。なぜなら学校は滞在許可書を出した、保証人であるから。
保証人は責任を取らされます。多くは罰金、そして休校、さらには閉鎖、非常にリスクがあります。
そういうことをあなた方は知っていましたか?
「滞在許可書が欲しいだから学生のふりをして嘘をつく」、これは決して軽いことではありません。犯罪なのです。よく考えて行動して、これ以上、学校にリスクを与える行動はやめて欲しいものです。
そしてあまりにも学校側の通学要請に応えない場合は、学校側は警察に「彼女は通っていないので、滞在許可書を外す」ということができます。現在、ITASTRA側はこのことを視野にいれています。

学校の秘書はこう私に漏らしました「日本人は嘘をつかない、真面目な人ばかりだと思っていたわ・・・・」。
どんな気持ちで私がこの言葉を聞いたか、想像にお任せします。