2015年10月26日月曜日

シチリア人に学ぶ、ストレスを溜めない10の生き方


 イタリア人を崇拝するつもりはないけれど、彼らと接していて、日本人もこんな風にちょっとはしてみたら、楽になるんじゃないかなぁ、って思うことがよくあります。日本では嫌われるでしょうかねぇ?

1.目が合った人には笑顔。
・・・日本では、目があったらそらしますよね。こっちは、目があったら、軽く微笑みます。目をそらして、むすっとするより、笑顔の会釈、素敵な挨拶だと思います。

2.人を褒める。
・・・「あら、素敵なイヤリングどこの?」なんて、いいなって思ったことは、すぐに口にします。褒められて嫌な人っていませんよね。

3.気に入らないことはすぐに言う。
・・・友人の家の話ですが、部屋の水道のモーターがうるさいと、階上の女性が言ってきました。「一晩中眠れない」大げさこの上ないです。あげくに「モーターの位置を変えてくれない?」ですって。簡単にいうなぁー。日本みたいに溜めて、溜めてって感じではないです。

3.人のせいにする。
・・・友人にあるものを頼んでいました。何日たっても、してくれないので、苦情を言いました。すると「あぁ、忘れてたよ、ナオが言わないから」ですって。 「呵責」というのもがないようです。

4.効率や優先順位を考えず、したいようにする。
・・・結局、時間はもちろんかかるのですが、最終的には自分たちが納得した方法でやっているので、大変でも満足度が高いようです。

5.バールに通う。
・・・こちらの喫茶店のような場所ですが、みんな馴染みの場所を持っていて、一人で行っても、誰かとおしゃべりが自然にできます。

6.夏にバカンスをとる。
・・・こちらは2週間から一ヶ月とかどんっと 、休みをとります。観光シーズンだから働けばいいのに。。。と思いますが、休みます。

7.よく食べて、笑う。
・・・美味しいもの食べて、何時間もおしゃべりをする。あの料理はどうだとか、このレシピを知ってるかとか、たわいのない話が多いです。

8.すぐばれるような嘘をつく。
・・・ 嘘っていけないって日本で学んだんですけど、あからさまで笑える嘘が結構、多いイタリア人。「すぐつくよ!」と、言いながらまだ家とか、食べたくないものが出た時には、「お腹がいっぱい」とか。なんだか嘘をつかれているのに、そこまで腹がたちません。

9.自分が大好き。
・・・ほぼみんな自分が大好き。たとえ下手くそな歌でも楽器でも、自信を持ってやります。それで周囲からの冷笑というのもあまりないように感じます。

10.喧嘩をしても次の日はすっきり笑顔で!
・・・もう、二度と会うか!くらいに喧嘩をして、こっちが言いすぎたかなっと、ちょっと凹むくらいでも、次の日に会ったら、満面の笑顔で「チャオ!」。こっちがびっくりします。







2015年10月9日金曜日

パレルモ大学のホームページに正式なサポーターとして名前が載りました。

今後とも、今までどおり大学のサポートをしてまいります。
個人ということで不安だったかたも、これで安心して相談していただけるかと思います。
http://www.unipa.it/strutture/scuolaitalianastranieri/contatti/

2015年9月16日水曜日

留学サポートを受けた方の新しいアンケートです。

30代の女性のIさん、イタリア語は未経験からのスタート、現在もパレルモで勉強中です。授業のない期間はルームメイトと旅に出かけたり、アクティビティにも積極的に参加して、学校生活のオン&オフを充実されています。滞在期間は10ヶ月でしたがパレルモ留学延長も検討中??

<以下よりいただいた感想です>

(porta feliceを知ったきっかけ。依頼を決めた理由)

シチリアへの長期滞在を検討中に、一緒にきている姉がネットで見つけたのがきかっけです。
こちらのブログで大学付属の語学学校があることを知り、個人でおこなっているということで若干不安もありましたが、イタリア語をまだ話せませんでしたので、シチリアで日本語の留学サポートは貴重かと思い依頼を決めました。

(依頼した内容について… 空港送迎、携帯電話等の手配、ペルメッソサポート、学校の入学手続き・家の手配等)

依頼して本当に良かったです。滞在を非常にスムーズに始められました。

(満足度について)

1)学校
私は初心者クラスから始めましたが、なかなかレベルが高くペースも速いので、勉強しないとついていくのが大変です。ですが講師陣もフレンドリーで、わからなければきちんと教えてくれますし,生徒はパレルモという土地柄かヨーロッパはもちろんアフリカ等からも多く、文化の違いなどを知れて大変興味深く、楽しく授業を受けています。
Summer Schoolでは平日毎日、午前中4時間の授業、午後は大学生チューター主催のアクティビティと、とても充実しています。
ただ公立で破格ではありますがその分デメリットもあり、時期によって授業数がだいぶ変わり、直前までスケジュールがわかりません。

2)住まい 
綺麗な広いお部屋を手配いただき、満足しています。

3)パレルモ街、人について
学校と同じく、土地柄いろいろな文化が混ざりとてもおもしろい街です。旧市街、新市街などエリアによって違う顔をみせてくれます。都会に比べて人々もあたたかいと思います。
海辺まで歩けるので散歩によく行っています。海水浴は少し足を伸ばしますが、海の美しさは素晴らしいです。

4)浦田尚子について
とてもバイタリティのある方で、頼れる存在、パレルモにいてくださって心強いです。私たちが楽しく安全に滞在できるよういつも考慮いただき、大変感謝しています。

(パレルモでの長期滞在を考えている方へのアドバイス)

当たり前ですが、きちんとした日本とは大きく違い、いろいろいい加減だったりするので、そんな違いも楽しめるといいかと思います。
滞在の目的は人それぞれ違うでしょう。それぞれの思いに合わせて浦田さんは尽力してくださいます。

2015年9月15日火曜日


la persona che guarda sempre giù può trovare sola la pozzanghera,invece la persona che guarda sempre sù può trovare  bello ciello azzuro.
イタリアの諺なのか、ロシアの諺なのかは、わかりませんが、友人が私と話している時に、パレルモについて下のような話したら、こんな諺を教えてくれました。正しいイタリア語の文章なのかどうかは、、、ごめんなさい。
意味は「下ばかり見てるひとは、水たまりしかみない。上を見ている人は、青い空を見つけられる」 というものです。

パレルモという街は、玉石混淆です。「良い」という人もいれば「嫌い」という人もいます。それは、きっと見ている「角度」が違うのだと思います。私は、街を歩いていて、空を見上げれば真っ青な空、そして視線を横にやれば、歴史的に貴重な建造物に出会えるこの街を愛してやみません。確かに、街はゴミが多く、残念なところも多々あります。そういった汚いとかダメなところをあげつらえば、きりがないでしょう。そしてそんな汚いところに自分が住んでいると思えば、嫌なきもちになるでしょう。だから口を開けば、自分の住んで居る街の悪口ばかり。そういう人もいます。言ったからといって、何も残念ながら変わらないのも現実です。

でも、言い換えれば、そういう人は、真っ青な空、歴史的な建造物を見る代わりに、そういう「悪いもの」「汚いもの」ばかりをわざわざ探して歩いているのではないでしょうか。見る角度を変えれば、もっといいものも見つけられると私は思うのです。

これは、人や生き方にも言えるのではないでしょうか?

人間は困難にぶつかった時、苦しい時、下ばかり向いてしまいます。そういうダメな現実に向き合うのも大切ですが、そういう「ダメ探し」ばかりをしてもきりがないのではないでしょうか?

そんなことよりも、顔をちょっとだけ、上にあげれば、青い空や歴史的に貴重な建造物のように、もっと素敵なものが見えてくるのではないでしょうか。いろんなダメなことを探すより、悲観するより、いいことやワクワクできる可能性のあることを探す方が数倍楽しいです。そんなことを日曜日の朝に感じました。ありがとうリディア。

2015年8月29日土曜日

留学サポートを受けた方のアンケートを紹介します



2015年4月にシチリアに来られた女性・Kさんからアンケートの回答をいただきました。現在もシチリアに留学中(期間は10ヶ月)、その間に国内のみならず、スペインやイギリスなど、ヨーロッパ旅行を楽しんでいらっしゃいます。

<以下いただいた感想> 


porta feliceを知ったきっかけ。依頼を決めた理由。 ) 

◼︎シチリア・留学のネット検索でたまたまヒットしたのがきっかけです。メールで問合せの応対が良かったことと、シチリアまで呼んで騙すような手間のかかる事はしないだろう、との判断により依頼を決めました。  

(依頼した内容についての感想) 

 ◼︎受けたサービス…空港送迎・携帯電話等の事前手配、ペルメッソサポート、学校の入学・手続き・家の手配・学校案内)


・必要な事は全て満足のいく対応でしたし、自分では思いつかなかった、又は知らない事をあれこれアドバイス・提案して頂き、非常に感謝しております。 



(満足度について ) 

・自分は初級でゆっくり勉強するつもりだったが、なかなかレベルの高いクラスにハイスピードの授業で、そのギャップに戸惑いました。 
住まい 値段も手頃、設備もきちんとした物件を紹介して頂き、満足しています。 



(パレルモ街、人について )

・ゴミがひどいですが、それをカバーして余りある魅力がパレルモにはあります。

 

(浦田尚子について) 

・いつも一生懸命きめ細やかにサービスして頂いてます。 ほとんどボランティアです。感謝感激(涙) 


パレルモでの長期滞在を考えている方へのアドバイス )

生活で精一杯で何も楽しめないとなるとシチリアに住む意味が皆無なので、お金に余裕を持っていらしたら良いと思います。余りにも誘惑がありすぎます!






2015年8月6日木曜日

パレルモ大学付属学校サポートを有料にしました


今まで無料で情報提供、相談、必要書類の送付などを行っていましたが、思った以上に相談の内容に応えることに労力を要すること、またVISAのための書類送付での学校のやりとりで、必ず学校に何度も足を運ばないといけないこと。資料を送付するにも車で行かないといけないことなど、いろいろなことを踏まえて、VISAが必要な方の書類送付には、事務代行業務(一回のみの郵送費込み(MAIL BOX)で、日本円で30,000円(3万円)をお願いすることに決めました。

イタリアと全てが合理的に進む先進国の日本は違います、またシチリアは特に日本人が考えれないようなことで、手間がかかたっり、時間がかかったりします。そのあたりの事情を理解していただけることを願います。

パレルモ大学は書類送付を学校が行うことをしませんので、私のように(日本)、スペイン、ロシア、中国など、それぞれの長期滞在者で学校に関わる人間が秘書業務にかかわっています。

ただ学校側は私たちに対しての報酬は出すことができません。
それぞれの国で各人が請求を個人にしています。

以前から学校側からも「有料にして良い」と、言われていたのですが、「情報とサービスはただ」という日本人の思考にそぐわないと思っていて、今までボランティアでやっていましたが、日本人の留学希望者の方も増えてきましたので、このタイミングで有料に切り替えるつもりです。

今学校のホームページにそのゆえをイタリア語で書いたものを私の名前と一緒に載せてもらう準備をしています。

ちなみに上記はシチリアの新聞に載った私の写真です(右下)、このように彼らとともに、働き、勉強している人間ですので、安心して、留学の際にはお問い合わせください。


2015年7月10日金曜日

シチリアから夏の宅急便です(送料込み100ユーロ他)






クロネコ大和さんのシチリア支店が新しく登場して、その第一弾と言えるお手軽なサマーギフトパックが期間限定で販売されます。
海外送料のことや商品の内容に不安があって、興味はあるけど、試せなかった方など、どうぞファーストステップとして、お試しいただければと思います。
どの商品も現地シチリア人と一緒に「日本にないものを」と厳選した商品です。
楽しみ方も書いておりますので、難しく考えなくてもすぐに味わえます。
甘口ワインはフルーツにかけるだけでも美味しいので、お酒の味が苦手だという方にもぴったりです。もちろん料理のソースにも使えます。
ちょっぴり辛口のオリーブオイルは、パンにそのままつけても、パスタの仕上げにと万能選手。そしてシチリアの太陽をたっぷり浴びてそだった野菜を使ったカポナータなど、どれも美味しいです。申し込みの仕方は簡単、下の書類に記入してファックスするだけです。
※締め切り7月21日、8月25日。




2015年5月2日土曜日

留学サポート&料理コース体験者アンケート

今年2月頃から一ヶ月、 パレルモで留学&一週間の料理教室をプラスで経験された方のアンケートです。
生活を始めるにあたり、日本とシチリアの違い、わかっていても、その違いに驚かされ、悩まされる。その格差を埋めたいと始めたサービスです。学校の魅力についても触れていただいています。
30代 男性 
1)学校及び部屋について(部屋の満足度や環境、値段とのバランス)

・学校については2で述べますので、ここでは部屋について述べていきます。
部屋は値段も含め大変満足しています。
値段の安い部屋を見る機会がありましたが、寝るだけならいいでしょうが、あくまでも勉強をしに行っているので、そのあたりも考慮した部屋を用意していただけたのは非常に助かりました。
バス・キッチンは共同でしたので、キッチンを大人数で占拠されたり、冷蔵庫の私物が無くなったり等はありましたが、ある程度は覚悟していた範囲でありましたし、それ以上の大きなトラブルもありませんでした。また、スタッフもフレンドリーでとても良い人たちで、宿題の分からない所を相談したこともありました。

2)学校について(授業の満足度、チューターや課外活動など)
・私の参加したウィンタースクールは、2週間で1コースとして月~金曜の間、毎日4時間の授業があり充実しています。
   主要都市の語学学校と違い、日本人はほぼ居ないため日本語を使う場所がないので、イタリア語の上達するスピードは早いと思います。
    また、放課後には毎日無料のアクティビティ(参加費は無料、必要経費はあり)があり、大変面倒見の良い学生チューターや他のクラスの生徒との交流もあり、1週間もあれば多くの友達が出来るはずです。
    朝9時からの授業、放課後のアクティビティと、一日の時間が足りないと感じるほど充実した日々を過ごせると思います。

3)パレルモについて(環境、風土など)  
・私が行ったのは冬でしたが、雪もなく長雨も珍しいそうです。基本的には、穏やかで過ごしやすいと思いました。
    街中は日本程綺麗ではありませんが、海辺まで散歩して行ける距離にありとても綺麗です。

4)料理教室について(値段、環境や指導に関する満足度、良かったことやためになったこと)
・自然にあふれた長閑な田舎で、和やかな雰囲気で行われる教室は、親切に細かいところを大事に教えてもらえます。ここでは、州ごとの郷土料理が起源や歴史をふまえて学べるのでリチェッタに載っている食材と数字以外の多くのことが学べると思います。
    決して安い値段ではありませんが、正統かつ伝統的な料理を学びたい人にとって、ここほどうってつけの場所はないと思います。

5)浦田尚子について(対応について)
・私の場合、目的があってパレルモの語学学校を探しているなか、浦田さんのサイトを見つけ、緊張しながらメールしたのがきっかけでした。
    フリーメールを使っていたので多少間はありましたが、出国前に分からない所等々、色々と相談にのってもらいました。
    パレルモに着いて初めて顔を会わせたのですが、とても人柄が良い方ですぐに打ち解けることができ、より楽しく留学生活が送れたと思います。
    私達が極力トラブルなく快適に過ごせるように、尽力を尽くしてくれています。
    本当に感謝しています。

2015年3月25日水曜日

ごちゃ混ぜパスタに焼きパスタ、なんとあんかけスパも??〜料理コース紹介

▲石を上からギューっと押して、まるでつけものみたいにしたから焼くパスタフォルノ。
▲重石の下にはなんとパスタが・・・
▲トマトソースのスパゲッティをナスで巻いてオーブンへ。おしゃれ。

プリモピアット(パスタ料理)には、プリモアシュットとプリモ イン ブロードに大きく分けられます。プリモアシュットがいわゆる通常のソースを使ったパスタ、そしてインブロードがスープパスタなどの分野にあたります。
イタリアではたくさんのパスタ(スパゲッティなどの長いものからショートパスタまで)をソースの内容に合わせて、使いわけます。その数はすごく多くて、日本人の私たちには、使いわけるのはなかなか難しいですよね。
日本でいえば、具にあわせて赤味噌や白味噌を選ぶみそ汁や、豚骨なら細麺などスープに合わせて麺を選ぶラーメンなどに感覚が近いかもしれません。
なので使いわけると、イタリア料理の面白さと深い味わいをもっと感じることができます。
日本にもたくさんの種類のパスタが入っているので、ぜひ挑戦してみてください。

さてさて、今回はパスタソースの面白いお話。
シチリアには「パスタフォルノ」という、焼きパスタがあります。残りものを再利用したんじゃないか・・・などの通説がありますが、そうではありません。歴史はやはりシチリア貴族に使えたフランス料理人のモン・スー が持ち込んだものです。ラザニアとも違います。この時には必ず、しっかりとしたショートパスタを使います。オーブンで焼いたあともしっかりとした状態を保てるように。一旦パスタを作った後に耐熱容器にいれて、オーブンへ。その前にも上から、これでもか!というほどパスタをギュウギュウに押し付けます。
大きく焼き上げたパスタフォルノをみんなで囲む瞬間はなんとも言えません。
そしてもうひとつのお話。
こちらではミネストローネをはじめ、ズッパと呼ばれるスープ類があります。実はこれもすごく種類が豊富で、冬の寒い日には体を温めてくれます。そして注文すると、その中には小さなパスタが入っていることが多いです。
ここに使うパスタはスープによっては、ペンネ、カッペリーニ、ナポリターノetc・・・、太いものから細いものまで、残りもののパスタを全部、投入という思い切ったスープもあります。これであますことなくパスタを使えますし、見た目にも結構ユニークです。そしてこの時には、パスタはスープにそのまま投入です。パスタが水のかわりにスープを吸い込んで、とっても美味しいですし、ボリュームもでてお腹も満足です。
▲スープパスタ、家庭ではマンマが「パスタいれるの?いれないの?」なんて会話が飛び交うそうです

 そしてなんと!あの名古屋名物あんかけパスタ!! 名古屋人は不思議ね・・・、なんて正直、思っていましたが、なんとシチリア料理にありましたよ、驚きです。
魚介のスープをしっかりとソースに絡ませるのにコーンスターチを使うのです。仕上がりは、まさに「あんかけパスタ」。
知れば知るほど奥が深く、面白いイタリア料理、シチリア料理です。
▲小さなイカを使ったシンプルなパスタ、濃厚な海の香りが食欲をそそります。




2015年3月21日土曜日

シェフのための特訓コース3)ピスタッキオはシチリアでも新しい料理?


▲ピスタッキオを使った牛肉のタルタル、優しいピスタッキオの甘さと歯ざわりがアクセントに
シチリアといえばピスタッキオのイメージで、それを使った料理やデザートも日本ではおなじみです。しかしながら実はピスタッキオを使った料理とは決して伝統料理ではなく、歴史的にみると、とっても新しい料理のひとつ、実は商業的な目的が高く、決して伝統料理ではないということでした。
しかもピスタッキオそのものの味は、非常に繊細、悪くいうと特徴がはっきりないので料理に使うのは「見た目」といったところもかなり多いようです。
私自身、ピスタッキオのパスタなどをブロンディで食べましたが、美しいですが美味しさは期待するほどのものではありませんでした。

そんな中、無理を言って、ピスタッキにあう、シチリアらしい料理を考案してもらいました。火を通しても鮮やかなままのピスタッキオはインボルティーノにして、そしてもうひとつはタルタルに。 これは納得の美味しさでした。
あともうひとつ、シチリアのピスタッキオは「ブロンディが一番」というわけではなく、「有名」だということです。ブランドに弱い私たちはすぐにそれを探してしまいそうですが、シチリア産であればこだわらなくても、十分に美味しいということです。料理は「頭」ではなく、自分の五感で味わいたいものですね。

▲定番のインボルティーノとタルタルの一皿で鮮やかなセコンドが完成
▲ピスタッキオはシチリア産ならOK、ブロンディが有名ですが、そこにこだわらなくても美味しいそうです。
▲カッサータヌッダ。リコッタの中と上にピスタッキオをいれて。

シェフのための特訓コース2)イタリア料理のテオリー。ニンニクはいつ入れる?

新鮮な春の野菜たち、鮮やかな緑は飾るだけでもかわいいインテリアのよう         
▲自宅の中の菜園からすぐに必要な材料を収穫、香り高いレモンは葉まで利用可能
▲フィノッキオセルバーティコを収穫する様子
 ただ料理を作るだけでなく、イタリア料理&シチリア料理の基本から教えてくれるベーシックなコース。日本料理と比較しながらの説明は非常にわかりやすいものでした。
おいしいイタリア料理を作る基本は、とにかく調味料をあまり使わないこと。美味しいオリーブオイル、塩、酢、そしてニンニク、胡椒があればイタリア料理はおいしくできるということでした。
あとは素材を活かした材料の切り方や入れるタイミング。
イタリア料理は味が濃い、しょっぱいというイメージですが、それはここにきて違うということを教えられました。
塩は減らすことができないので最後で調整する、パンチェッタやアンチョビを使用する際は引き算してから入れる。
日本料理でもそうですよね。
ニンニクはよくテレビなどで必ず最初に入れますが、それは違うそうです。
もしも玉ねぎを入れるなら、玉ねぎが最初、それが色づいてからニンニク。なぜならニンニクが焦げると苦味がでておいしくないからだそうです。
繊細なスープにはニンニクを丸のままいれてすぐにとりだしたり、しっかりと香をつけるものには潰していれたりと、仕上がりのイメージにあわせてニンニクを 調整します。それだけでも全く仕上がりが違ってきます。
これも今回のコースのほんの一部です。
 コースの終わる頃には非常にイタリア料理が繊細なものに感じてきました。
▲フィノッキをたっぷりと使った白インゲンのスープ、自家製のオリーブオイルを最後にひとふり

▲スミレの花の砂糖づけ、濃いスミレの香は食後の口をアロマの香りでみたしてくれる。フルーツにそえれば立派なデザートに。 

冬のドルチェ、ジェロディアランチャ。リベーラの美味しいオレンジのジュースをしっかりと中に蓄えて、オレンジをそのまま食べているような味です。




2015年3月20日金曜日

シェフのためのシチリア料理特訓コース1)

▲リゾット・アランチャ、シチリアらしい一品
幅広いイタリア料理、全ての街を網羅するのは、とっても難しいことです。
そこでシチリア島を限定し、しっかりとそこにスポットを置いた料理教室をプロのために開催しました。
場所はボローニャ大学、エノガストロミアの非常勤講師であり、執筆家でもある料理研究家 の自宅、マルティーノ。アグリジェントの近くです。
多くの本を執筆し、時にはリストランテのメニュー開発にも携わっている料理のプロフェッショナルです。
大学で学んだシチリア料理の知識とあくなき追求心、シチリア料理の奥にねづく深い歴史(アラブ、フランスetc・・・)にはじまり、素材の選び方や切り方、その哲学までを徹底してレクチャーします。

さて・・・
今日はリゾットの作り方。日本では残念ながら「リゾット」に日本米を使用し、「半煮えの米」を「アルデンテ」といって、出すところも少なからずあります。

そのためリゾットにふさわしい、米の選び方、そして肉にはこの米を、魚にはこれなど、素材にあわせた米の選び方の基本を学びました。

そして次に大切なのは、brodo(スープ )の取り方。
選ぶべき素材を生徒に選んでもらい、なぜそれがだめなのか、それが良いのかを、丁寧に教えていきます。

今日のレシピはオレンジのリゾット、野菜のブロードを使った非常にデリケートな一皿です。グリルした魚とオレンジの相性は絶妙、見た目の華やかさは言葉もありません。
彼の庭になるオレンジを木からもぎとり、その皮を使いました。
広い敷地で包丁をもって収穫にいくのも、素材を大切にするイタリア料理のベースを強く感じさせてくれます。この上ない贅沢な時間をここで過ごしてみませんか。
▲天気の良い日は外でテーブルセッティングをして試食会、心地よい。    

▲ジャポニカ米、fino,meta fino,様々な種類の米を前に、適切な米の選び方を学ぶ貴重な体験。

▲魚、肉、野菜etc・・・、それぞれに違う 米をあわせる。日本米はリゾットには問題外だそうです。。。。

▲今回、魚にあわせたのはドイツとの県境の町のリースリング、爽やかな酸味がぴったりでした。


2015年1月29日木曜日

スカーフ使いがオシャレなイタリア人


道を歩くといつもオシャレだなー、と思うのがスカーフやマフラーの使い方。
シックな色だったり、ヒョウ柄だったり、若者から中高年まで、首に巻いてます。
個性が上手に出てていいです。
さりげなくくるくるっと、巻いているだけなのに、なんだかオシャレ。
そんなスカーフは首に巻くだけじゃないんです。

良く見かけるのが鞄にさりげなくスカーフを巻いてるイタリア女子達。
シンプルな鞄にヴィヴィッドな色のスカーフをあわせてみたり、または同系色でまとめてみたり。
一気に違う雰囲気になります。
歩く時に、風に吹かれて揺れるスカーフはなんともオシャレ。
気分を変えたい時に「鞄にスカーフ」いかがでしょう。

2015年1月16日金曜日

イタリアで美味しい店に出会うには…


ケッパーを使ったシンプルなカジキマグロのソテー、リパリ島にて
初めていく場所ですから、その土地の美味しいものを食べたいですよね?なのでテレビや雑誌、ブログ、様々な情報を参考にして訪れるのは当然だと思います。特に美味しいものが食べたい!とシチリアの個人旅行を選ぶかたも増えてきたように思います。

でも、よくありませんか?「あれ…、テレビで美味しいって言ってたのに、なんかイマイチ」、「確かに悪くないけど、この値段ってほどは…」。こういうことは、日本でもありますよね。

「イタリアで食べたイタリア料理がまずかった」、こういう言葉も聞きますよね。それは、日本のイタリアンレストランのレベルが高いからだと思っています。洗練されていて、素材も良く、値段を払うだけの価値があります。しかし、残念ながらこの国では、高いのに美味しくないということはわりとあります…。悲しくなりますよね。

かつて友人が働いていたオステリアは、日本の雑誌やテレビに何度も登場するほどの高級有名店。ここで働く友人は、スタッフもここの料理は食べない、ランチには近くのバールにいくという恐ろしいものでした…。作り置きして温めるだけなのです。他にもグラスワインには水を混ぜているとか、耳を疑うような話が入ってきました。

その理由はいくつかあるのですが、そのひとつとして、よくオーナーが変わるという理由があげられます。オーナーが変わるとシェフも変わる事が少なくありません。方向性の違いなんでしょうか。なので店構えは同じなのに、本当にあの店なのか?と驚くようなこともあります。なので「歴史があるから人気店だから美味しいに違いない」 ではないのです。有名なレストランほど(全てではありません、もちろん美味しいところももたくさんあります)、上手に旅行会社や雑誌社と組んでいて、広告が非常に上手だったりするとろこがあります。それで味が変わらなければいいのですが、多くは残念な結果になっています。そして残念ながら日本人が雑誌を手にして見る情報は、古いものが多いように感じています。という位によくお店の雰囲気は変わります。

特にイタリア人は味にうるさいです、美味しい店には通い続け、美味しくない店には通いません。なのでそんな噂はすぐに地元の人の耳に届くところとなります。

結果、何がおこるのか…。ここからいまいちなレストランの見つけ方をお知らせします。
もしも、こういう状況に出くわしたら、一番安いものをひとつだけ頼んで様子を見るにこしたことはありません。もしくはそのまま、帰るということももちろんできます。イタリア人、帰りますよ…。

・店に入ると外国人しかいない。しかもお金持ちのドイツ人やアメリカ人。

・高級店なのにスタッフの対応が悪い、シェフたちが店の入り口にたまって、 タバコをふかしている。

・トイレやキッチンが汚い。

・予約必須と情報誌やブログには書いてあっるのに実際いくと店はガラガラ…

では、どうすれば満足できるお店に知らない街でであえるのでしょうか?
一番いいのは、その街に住んでいる人にバールなどで聞く事です。彼らに、いきつけのお店を教えてくれと。彼らは喜んで、自分の一番を教えてくれます。大概そういうところは「トラットリア」という、大衆食堂的なところですが、値段も比較的リーズナブルで庶民的、出来立ての美味しい料理を届けてくれます。もしくは日本で調べてきて行きたいお店の評判を聞いてみるのもひとつです。ダメだと「あそこは今はもう美味しくないよ」とか教えてくれます。
※これはもちろん好みもあるので一概には言えませんが、私が感じたことです。ぜひ安くて美味しいものをシチリアでは食べて欲しいとの願いから書き留めました。

パレルモ郊外、まるで「小さな村の物語」の世界を探検&アグリツーリズモでランチ


パレルモ市街から車で1時間30分、標高1500メートルの丘に広がる小さな村、映画の撮影にも使われています

 ローマやミラノからのアクセス至便なパレルモ、シチリアの玄関口のひとつです。人口70万人の大きな市街地を少し離れると、違ったパレルモの顔を見る事ができます。細い山道を登っていくと、現われる小さな村「カステルボーノ」。名前の通り、1300年代に建てられた古城が街のシンボルです。ヴェンティミッラの貴族が大きく貢献したこの街は、城を中心として、このエリアでかつて大きく栄えた街。現在お城の中は新しく一部改装され、美術館になっています。モダンな地元のアーティスト他、銀や金で作られた美しい当時の衣装も展示されており、この街の守護であるサンタ・アンナの頭蓋骨が保管されているのを見る事ができます。(入場料4ユーロ)


可愛い路地は絶好の撮影スポットに、シャッターを押したくなります

城の建築主は、パレルモの王フェデリコ二世の傘下にあり、当時の建築家や美術家を育ててきた一族
この街から誕生したお菓子屋さん「フィアスコナーロ」、ここのパネットーネにたっぷりのピスタッキオクリームを塗って食べると悶絶する美味しさです。ここでしか買えないものもあるのでぜひ。特別なお土産に


お城の中にはプライベートの教会も、バロックの華やかな装飾が当時の反映を物語ります


この街ならではの樹液を使ったチョコレートや健康食品、蜂蜜などもとても美味しいです。特におすすめは砂糖とバターを使っていない濃厚なチョコレート。他にも小さなお店がいくつも並び、小さいながらも旅人を楽しませてくれます。ただ13時から16時までは、ほぼどこのお店もシチリアらしく、閉まります。穏やかなシチリア人たちと出会えるこの街で、数日滞在するのもいいかもしれません。人の笑顔、のんびりくつろぐ猫の姿…、映画のワンシーンにタイムスリップしたような気持ちにさせられます。
広大な敷地に、レストラン、スパ、プールを持つアグリツーリズモのひとつ。全てここで生産されたものを出してくれます、ワインももちろん、ここで作ったものです。
そしてさらに車を30分ほど走らせると、細い細い山奥へと入って行きます。民家もなく、出会うのは牛や馬、羊…。標高があがって耳の奥がキーンとしてきます。このエリアはアグリツーリズモを営むところが多く、夏の避暑地として地元の人が訪れます。アグリに滞在して、乗馬を楽しむのもいいかもしれませんね。※農業体験がしたい場合は事前の予約や時期との相談が必要になります。
自家製のパンチェッタ、脂身は、まったくくさみのなく、自家製赤ワインとの相性が抜群です

このエリアは唯一、ポルチーノが採れる場所。新鮮なポルチーノがたっぷりと入った手打ちパスタは絶品

パン粉を使ったパプリカの詰め物、典型的なシチリア料理に出会えます

メインはサルシッチャ(腸づめ)、子羊、ブタのロースト。塩味控えめで優しい味。

リコッタにたっぷり、砂糖もたっぷりのカッサータ!シチリアの甘いお菓子の洗礼を受けてください

 まだあまり知られていない、可愛いシチリアの田舎町をこっそり訪れてみませんか?
■料金:380ユーロ(お二人様〜(お一人様350ユーロ),約7〜8時間)ホテルから現地まで、車&日本人ガイドによる街の案内アグリへの同行、アグリランチ込み


2015年1月8日木曜日

あらためて!パレルモ大学附属語学学校の紹介です


講師陣が全員集合、日本の皆さん、待っています!

パレルモは、シチリアの州都であり、地中海の中でも大きく美しい島のひとつです。ハ芸術、美食、素晴らしい気 候に恵まれ、心地よく過ごすには、最適な海の街です。 また観光名所を訪れるのにも非常に便利です。モンレアーレやモンデッロ、スフェッロカヴァッロ、チェファ ルー、イゾラ・ディ・フェッミネ、ウスティカ、スコペッロ、サンヴィート・ロ・カーポ、ラ・リッセルバ・ ディ・ジンガロなど訪れるべきスポットが近くにたくさんあります。 

パレルモ駅からすぐ、語学スクールはなんと、大学の中にあります。

そんなパレルモの中心地、パレルモ中央駅から徒歩3分に、 パレルモ大学附属語学学校Itastra(イタストラ)は、あります。公立の学校でこの古い校舎は、修道院として利用されていたものを改装したものです。パレルモ大学はマンモス大学で、各学部によって、校舎の場所が離れています。この便利な駅近には、大学の語学学部が入っており、多くの大学生達がここに通っています。そんな刺激的な環境の中、同じ校舎の中で、語学を学べるのです。新校舎は新しく改装されており、冷房暖房も管理されていて、夏でも快適に勉強できます。
そして授業にあたるのは、 専門かつ経験豊かな教師陣たち。温かなシチリアらしい性格を持ち合わせた、個性豊かな先生たちが揃っています。
 
たくさんの友達をパレルモで世界中に作ってください。

そして大学内、同じ教室には多彩な国籍の生徒たちが集まっています。アラブ、中国、ロシア、フランス、スペインetc…、本当に様々で、異文化交流が楽しめます。 授業でも、自分の国を紹介するような積極的参加型授業もあるので、イタリア語の上達を促進してくれます。多くのクラスメートたちが授業を通じて仲良くなり、友達となっています。
レベルは初級(A1)から上級(C1)まで、CILSが受験できる認定学校でもあるので挑戦されてはいかがでしょう。

クラスは6名程度から15名まで。テキストなどは学校が用意します。授業中に辞書は使ってはダメ!など結構厳しいですよ笑。


年間とおして授業はありますが、特におすすめは、夏期&冬期の集中講座です。毎朝びっちりの授業には、ついていけない生徒をフォローするチューターがいます。彼らは、インターンシップ中であり、 イタリア語を母国語とする若いパレルモ大学の学生達です。分からないことは、なんでも聞きましょう。そして午後にはそんな彼らとのアクティビティも用意されていて、飽きることがありません。
 物価も安く過ごしやすい温かな街は、長期留学したい方にぴったりです。そしてなんといっても破格の授業料…。
日本と全く真逆ともいえるシチリア、人懐っこい笑顔と美味しい食事、びっくりするような物価の安さに、様々な生活習慣の違いに日常生活が驚きの連続!そしてなにより、深い歴史を刻んだかつてのパレルモ王国は、歴史が好きな方には身悶えするような面白さ、これら全てが五感を刺激します。学生の方は語学力アップに、社会人の方は心の洗濯にぜひ!大人のバカンス留学をおすすめしています。