2014年12月31日水曜日

留学サポートを体験して頂いた方のアンケートを紹介させて頂きます。


2014年の初夏からトラパニとパレルモの二カ所で長期留学を経験された方を、留学前の学校のやりとりからサポートいたしました。「一人で頑張れるところは自分で、そうでないところは任せて…」というのが留学有料サポートの基本です。快適な留学生活を応援しています。

●Aさん 30代 女性 会社員

質問1)学校との入学前のやりとりに関して

→語学学校への入学手続き、学生ビザ取得にあたって学校から発行してもらわなければいけない必要書類の取り寄せ、先方との交渉など、煩雑を極める手続きを全て一任していただいたおかげで、ビザ申請手続きのみに専念できたことは非常に助かりました。
また、書類送付に絡むトラブルもありましたが、間に入って迅速に対応していただきました。言葉の不安のある中での、行き届いたサポートに感謝しきりでした。

2)パレルモ到着時のフォローについて
→往路便が深夜着しか選択肢がなく、空港からの移動や宿泊についての不安がありましたが、事前に解決策を提案いただき、到着時には深夜にもかかわらずホテルまで同行していただきました。長旅の疲れもありましたので、大変心強かったです。

3)事前の携帯電話やwifiの手配について

→今や携帯電話とネット環境は必要不可欠です。長期滞在となると尚更で、到着後すぐにでも使いたいと言う我儘にも応えていただきました。
日本とは契約システムが異なる上に、私はネットワーク知識に疎いので、事前に相談に乗っていただき、日本で使っているスマートフォンを現地でネット端末として使用したい、携帯電話はシンプルなもの(通話とメール使用のみ)を別に購入したい旨をお伝えしました。
到着時にはポケットwifiと携帯電話を準備していただいており、即時使用することができました。また、契約システムや支払についての説明を受けて、その後も快適に使用することができました。

4)部屋について

→滞在先については希望予算だけをお伝えして、あとは全てお任せしましたが、立地良好(学校、駅へは徒歩圏内)、価格適正のB&Bを手配していただきました。
ただ、キッチン・風呂が共同だったため、冷蔵庫内の私物を盗まれたり、トリレットペーパーや石鹸を勝手に持ち出し度々無くなる、キッチンを居間代わりに占拠するため使えないなどのトラブルはありました。
しかし、立地・設備面で考えれば破格の家賃であったため、多少のトラブルは致し方ないのではないかと思います。
B&Bのスタッフが家族のように親切に接してくれたことが幸いでした。

5)学校の授業に関して
→今回紹介していただいたitastraは、大学付属の外国人向け語学学校であるため、しっかりとしたカリキュラムのもとで勉強することができました。
夏にはサマースクールが開催され、午前中の4時間はみっちり授業、放課後には様々な無料アクティビティに参加することができました。そこでは学生チューターやレベルの異なるクラスの生徒との交流もあり、交友関係が広がりました。

6)シチリア生活について、シチリア人について

→シチリアと言えば真っ先に「マフィア」をイメージして、治安面での不安を危惧する方も多いのではないかと思いますが、実際普通に生活する分には何の危険もありません。
しかし、日本と同じ感覚で街歩きをするのはやはり危険であると言わざるを得ません。
そこで、街歩きのアドバイスをいただき(例えばスマートフォンを手に持ったまま歩かない、昼間でも狭い路地には入らない、など)、それを常に念頭に置き、実行することで、過剰な心配をする必要はありませんでした。
また、シチリアは物価が安く、長期滞在には最適だと思います。
人々もホスピタリティに溢れ、人懐っこく、彼らとの交流は貴重な体験となりました。

7)トラブル時の対応について

→イタリアでの長期滞在においては、大小様々なトラブルがつきものです。
語学も満足に出来ない場合、一人では解決できないまま我慢せざるを得ません。
しかし、有事の際には事の大小に関わらず迅速なサポートを、解決までのフォローも行き届いており、そのような不安も杞憂に終わりました。
特に通院が必要になるような場合には病院の紹介、予約までも引き受けていただき、
慣れない土地での快適・安全な生活を全面サポートしていただいたことは感謝に堪えません。

2014年12月29日月曜日

留学生活を成功させている人とそうで無い人の過ごし方の違い

イタリアで留学生活を続けて2年以上、そこで出会った日本人留学生をみていて、留学生活を有益に過ごしているなと感じると正直、もう日本に帰った方が…、と思う人といます。かってな判断で恐縮ですが、すこし箇条書きで上げます。あくまで私の感覚です。もちろん私自身を振り返って自身の反省点も含めて書いています。何かこれから留学する方へのヒントになればと思います。

<留学生活を成功させている人>
・勉強に積極的、学校以外で自宅でも勉強している。
・バールや行きつけの場所を自分でみつけ、自然にコミュニケーションをできるようなチャンスを作っている。ゆっくりと人間関係の輪を広げて行く。
・間違いを恐れず、話す。分からないことを質問できる。
・自分から人を誘える、電話ができる。
・一人で行動できる、なにごとにも興味を持って、一人旅もできる。
・ありがとうというだけでなく、してもらったことに対するお礼がきちんとできる。(実はイタリア人、こういうのをきちんと見てます…日本と同じですよ)
・否なことはきちんとノーという、わかってもらうよう努力をする。
・学校でも日本人の生徒と上手につきあい、小旅行などを楽しんでいる。
・自分のレベルを知るために、試験などを積極的に挑戦する。
・イタリア人だけでなく、他の外国人の生徒たちとも仲良くできる。
・知り合った友人たちへクリスマスカードを送ったり、小さな出会いを大切にしている。
・孤独を受け入れているため悲観しない。

<留学生活を楽しみきれていない人>
・学校にはただ通うだけ、しかも休みがち。自宅での勉強はほぼしない。
・小さな文法や言葉にこだわり、きちんと話すことに固執する。そうでないと話さない。
・人と比較して、自分よりイタリア語ができているかそうでないかで、相手を格付けする。
・日本人同士だけでいつも一緒にいる、もしくは全く拒否して日本人と一切、関わらないなど人付き合いが極端。
・コンドームなどを使用せず、簡単に性関係を異国の人と持つ。押されると弱く、拒否ができない。
・自身の考え方に固執し、他の価値観が受け入れられない。
・いつも誰かが誘ってくれるのを待ち、自分から連絡をしない。
・誘ってくれない相手や友人ができないことを自分のせいと思わず、その街や国を悪く言う。
・自分には何も起こらないと確信し、周囲の声を無視して、危険な場所にでかける。そして何か起こるとその街や人のせい、イタリアのせいにする。
・好奇心が少ない。
・自身のイタリア語のレベルに関係なく、先生の格付けをし、悪くいう。しかし先生の前では満足していると言う。もしくは何も言わない。
・我慢し続ける、愚痴が多い、感謝の気持ちがあっても直接伝えないため、反感をかう。
・一人で行動できない、一人旅ができない。

私が留学生活で充実している(笑顔が多い)なと思う人たちは、自然に楽しい環境を作っているひとたち。そうでないなと思う人(暗い表情)は、どうしてイタリアにいるんだろう、本当に楽しいんでいるのだろうか?と正直思いました。もしも自分にあわない際には、勇気をもって早めに帰国するのもひとつの手段だと思います。


2014年12月23日火曜日

パレルモ大学附属学校のウィンタースクールが2月から始まります!



パレルモ大学附属の公立の語学学校での集中講座が始まります。一日4時間で月曜日から金曜日までみっちり授業、午後には先生が同伴での街のクルージングやアペリティーボなどのイベントもあります。冬でも雨が少ないシチリア、ゆっくり歴史的建築物を観たり、美術館めぐりをしたい方には、暑くないのでおすすめのシーズンです。もちろん滞在先も手配しますので、プチ留学でもOKです。レベルは初心者から上級者まで、気になる方は御問い合わせください。

2014年12月10日水曜日

冬のリベーラ(シチリア)、花咲くガーデンで冬休みはいかがでしょう…

▲ピンクの可愛らしい花をいっぱいつけたブーゲンビリアが屋外テーブルの日よけのよう…

▲リベーラの柑橘類が庭を賑わせます。

▲バラの高貴な香りに豊かな心に…

▲爽やかな水色、まるで空のような爽やかな青が目をひきます。

▲いつ訪れても庭には可愛い花達や緑が迎えてくれます。
冬のリベーラ…
アグリジェント州にある小さな街リベーラ。
オレンジの栽培で有名なここは、11月、たくさんのオレンジの実を目にする事ができます。そして料理研究家マルティーノ・オーナーの家には、クリスマス頃まで季節の花を見ることができます。

季節感を大切にする主はこの冬、私たちをラグーでもてなしてくれました。
▲イタリア中の料理を熟知した料理研究家の自宅


▲重たいラグーも主の手にかかると、日本人でも親しみやすい味に…ペロリです

▲リベーラから近いシャッカは漁師町、新鮮な魚が揚がっています。タコやイカ、ウニやシャコもあります。シャコは別名海のセミと言われています、少し、想像つきますよね。

<ラグー・ナポリターノ>
ナポリ風ラグーは、牛肉の固まりに薬草をつめて紐で縛り、一度オーブンで焼き、良いこげ色が着いた頃に、水、トマトソースとともに中火で煮ます。その後、一晩おいて味を馴染ませ、さらに半分の肉をほぐして、さらに弱火でコトコトと数時間、煮込んで行きます。ゆっくりと冬の一日を過ごすのにふさわしい一皿。完成されたラグーは、脂身のすくない部分を使っているので、軽い仕上がり。固まり肉とほぐし身の両方が入っていて、違う肉の食感を楽しめます。
肉料理も魚料理も楽しめます。
寒い冬、温かいシチリア島でゆっくりと流れる時を楽しみませんか?


2014年12月3日水曜日

シチリアで陶器の絵付け体験しませんか?




「シャッカ」というアグリジェント州の街、人口4万人近くの中都市です。ポルタフェリーチェが、オーガニックの料理教室やホームスティを提供する「リベーラ」の街から車で30分程度、リベーラでのゆっくり主人にもてなされる一日にプラスしての体験コースをオルガナイズします。シチリアで陶器と言えば、「カルタジローネ」が非常に有名ですが、シチリアは各地それぞれに陶器で有名な場所があります。トラパニ州「エーリチェ」では、珊瑚を模した独特の赤色で絵付ける陶器、そしてシャッカには、まさにカルタジローネのようにあらゆるところに陶器のお店を見つけることができます。すでに上薬を塗った状態の陶器に、自分の好きな絵柄を書いたり、名前を入れたりすることができます。小さなタイルから絵皿までご希望に応じます。講師となるのは、様々な陶器職人がいる中で、よりクラッシックな技法に忠実で、繊細な筆使いで評判の高い陶器職人です。時間は小さいもので1時間〜。リベーラでの夕食を待つ間、シャッカに行って、アート体験されてはいかがでしょうか。絵付けされた作品は、焼き上げた後、日本へ郵送します。日本に帰った後、楽しい想い出が世界にひとつの「作品」となって、あなたのもとへ戻ってきます。例えば小さなタイルなどは、そのままご自宅の表札代わりにご利用されたり、キッチンやバスルームなどのアクセントに最適です。ご家族それぞれの名前とデザインで、ルームアクセントにするのもオシャレです。またシャッカは温泉で有名な街、スパ体験もこちらでオルガナイズしますので、お気軽にお問い合わせください。



2014年11月30日日曜日

共同生活の醍醐味と難しさ

▲部屋からの眺め、パレルモの歴史地区。
 ▲ルームメイトと一緒に食事を作りあうのも楽しい。
▲異国の料理をお互いもてなしあう、家庭料理を学んでからくるのもひとつです。

イタリアではモノロカーレ(単身用の部屋)は、割高なので、多くの人たちが一つのフロアを共有するスタイルで生活しています。シェアハウスならぬシェアフロアです。日本でもそれが増えてきたと聞いています。大家がワンフロアを買い取って、個室を個人に貸し、キッチンやバスなどは共用になります。私も一年ほど、共同生活をしましたが、現在はひとりで部屋を借りています。やっぱり一人暮らしは落ち着きますね(笑)。でも、こちらで学校などを通じて、部屋を貸し切りにすると、外国人の場合、かなりの高額の家賃になります。それは期間が短かったり、様々な理由があります。自身で探すのもいいですが、初イタリアでは、かなりのハードルの高さだと思います。
そこで多くの学生がシェアを初めて経験することになります。個室はありながら共用部分もある。気があえば、非常に楽しいものになります。私の場合も、4、5人ほどルームメイトが変わりましたが、基本的に仲良くなって、週末一緒に旅行したり、国の料理を振る舞いあったりしました。
でもそうそういいことばかりではありません。生活習慣、性格などで、日本人にとっては「地獄」となることもあります。
マイナスの点は「共有部分を掃除しない」、「バスルームを占有する」、「大きな音楽を夜中でもかける」、「友人を家に何日も泊める」、「食材やシャンプーなどがなくなる」です。
日本人ならどう思うでしょうか?きっとありえませんよね。でも、ありえないと思えながら、我慢を続けるのではないでしょうか?
イタリアに来ておすすめしたいのは「主張をし続けること」です。最初はすごく、疲れます。でも自身で解決策を見つけることは、語学の勉強においても、自己成長にも繋がります。なかには大げんかを繰り返し、大家を巻き込んで、ダメなルームメイトを追い出したというツワモノもいました。別に喧嘩をすすめているわけではありませんが、上手に自己主張をすることは非常に有益です。私の場合も、掃除が苦手なルームメイトがいたことがあり、その場合はしっかり話あって、こうしました。「私が掃除と洗濯をする、彼女はゴミ捨てと水の補充をする」ということです。もしここで、日本流に当番を決めても彼女は掃除をしなかったでしょう。そしてここで「掃除をしなさい!」と言い続けていたら、険悪な雰囲気になっていたでしょう。私が掃除をする姿を見て、彼女は、私に料理やお菓子を作ってくれたり、時には洋服や土地のお土産などを買ってきてくれました。
このように人によって解決策は様々です、でも、まずはいやな事はいや、それを我慢するのではなく、どうやったら解決できるかを考え、そして声にだし、話あう。これは非常に大切なことです。ぜひ長期滞在の場合、この醍醐味を体験して欲しいと思います。終ってしまえば、全て笑い話で、良い想い出になります。それでもダメな場合は、やはりお金はかかりますが、一人暮らしをおすすめします。

2014年11月28日金曜日

留学生活の醍醐味そして予算のたて方


3ヶ月以上の長期留学の場合、シェフや歌手、その他のイタリアにくる絶対的な目的が無い場合、また社会人で仕事を辞めてこられる方の場合は、ロングバカンスであり、自分探しの期間になるのではないでしょうか。せっかくなので、日本式ではなく、色々なことに挑戦する期間として過ごすのもひとつだと思います。
多くの留学生の話を聞くと、ほとんど旅行もしないで、学校と家の往復で終るというケースを聞きます。理由は知らない国で公共の交通機関を利用することへの不安、予算を押さえたいなどのようです。学校と家との往復で、学校でお友達ができたり、行きつけのバールで友人ができる可能性もあるでしょう。それでも、次、いつ取れるか分からないようなこのようなチャンスに、他の街に行かない理由はありません。街が変われば景色も変わる、人との新しい出会いもあるでしょう。上手に早めのチケットをネットで購入したり、安めのB&Bを利用するなどすれば、そんなに高いものではありません。夏には他のイタリア人と同じようにバカンスするのもおすすめです。ぜひ予算を立てる上でも、それを考慮していただければ、さらに充実した留学生活になると思います。

2014年11月7日金曜日

簡単にオーダーできる世界にひとつのマイバッグ


自分らしい鞄を手にしたいと思っている方へ、セミオーダーというカタチでその夢を実現させるお手伝いをはじめました。すでにいくつかご注文を頂き、その仕上がりに喜んで頂いています。やり方はとても簡単。
1)欲しいタイプの鞄もしくは用途をご指定いただく、またはこちらからそのベースとなる既存の写真を送らせていただき、提案させて頂きます。
2)色を伝えていただく。ex深い赤、淡いベージュなど 
3)こちらから革の色の写真とご要望の形に近いサンプルデザインをご提示させていただきます。この時に予算もお伝えします
4)欲しいデザインと色にご納得頂いた上で制作へ 
5)デザイン決定後、約一ヶ月後にご自宅へ配送
※例えば上の鞄は手持ちの靴にあわせた色あわせとのことでオーダーしています。
関税そして送料はご負担をお願いします。日本円にして2万500円から5万円程度です。鞄にあわせてベルトを一緒にオーダーするのも素敵ですよ。イタリア人は鞄とベルトの色をそろえたり、色合わせを大切にしています。さすがファッションの国ですよね。
オーダーで手にした鞄の温かみはこの上ないものです。この感覚をぜひご体験ください。
お気軽にお問い合わせください。




 

2014年10月1日水曜日

小豆が繋ぐ日本人とイタリア人の物語



小豆が繋ぐ日本人とイタリア人の物語。

実は小豆、イタリア人からすると「おかずで食べる豆を甘く煮るなんて…」。と否定的な存在でもありました。それが今、少しずつですが「アンコ好き」というイタリア人が増えつつあるそうです。今回の話は、決して「食」ではありませんが、「小豆」がかたくなだったイタリア人の心を甘く優しく溶かしてくれたお話です。



「イタリア人は日本に来ると仕事がある」…、(他の外国人もそうかもしれませんが)と思っていて、余裕のある人たちは、そのビジネスの世界に自分も加わりたいと、日本にチャンスを作りにやってくる人も少なくありません。しかし日本のビジネス、いやいや、そんなに甘くはありませんよね。日本に住んでいる私たちならよく分かっている事…。

ある時、あるイタリア人が日本に売り込もうと、通訳の日本人女性を連れて、鼻息荒く、やってきました。彼は自分のやり方に固執し、全くお客さんの興味の無い話ばかりして、あげくにはできもしない事を「できる、できる」と言いました。責任感のある彼女は、それをたしなめようと努力をしましたが、彼はいつも「自分がボスだ、自分のいうとおりにすればいい」という態度を決して変えることはありませんでした。

彼女も最初は我慢していましたが、その我慢も限界に達して、ついにケンカになってしまいました。彼女は「彼を決して助けることはもうないだろう」と私に言いました。そしてその後も何度も小さな諍いを繰り返し、関係はますます冷えていきました。

そんな気まずい中、数日が過ぎ、そして最後の商談の日。彼女はイタリアに帰ったら、もう彼とは付き合わないと決めていました。でも…

その商談の帰り道、彼女は、彼の行動に傷つきながらも、羊羹で有名な「虎屋」の前を通り過ぎる時、彼をお茶に誘ってあげました。なぜなら、このイタリア人は珍しく「アンコ」が大好きだったのです。彼女はそれを良く知っていました。

彼女は冷たいお汁粉を、彼は温かいお汁粉。彼女は「ここの小豆が美味しくて、日本でも有名なんだよ」と、教えてあげると、彼は「美味しい、美味しい」と嬉しそうに食べ始めました。そして突然、「キエード・スクーザ(ごめんなさい)」と、彼は謝罪の言葉を彼女に伝えました。実はその前から、彼女を傷つけたことを痛感し、さらに彼女の努力と能力が無いと、この仕事は決してうまくいかないことを彼は理解しはじめていたのです。そしていつ彼女に謝ろうかと、タイミングを探していましたが、なかなかそのチャンスには恵まれなかったということでした。彼はイタリアで、幼い頃から何不自由無く今まで過ごして来て、自分が一番素晴らしいという教育を受けて来ました。このイタリア人は性格的にはもちろん、人に謝るということを知りませんでした。だって自分がいつも一番正しいのですから…。そんな彼が溢れ出すように、謝罪をはじめました。自分が何も準備ができていなかったこと、それによって迷惑をいっぱいかけたこと、彼女の助けがなければ、何もうまくいくことは無かったこと、さらには自分の無力さを、最後の方には声を詰まらせながら語りました。彼女も心からの謝罪に、彼との絶交をとりやめ、彼を許すことにしました。日本の甘い小豆がふたりの心を溶かし、優しく、壊れかけた友情を直してくれたのです。



2014年9月19日金曜日

イタリアから日本へ、イタリア内もとってもお得なLika mobile!

海外に来て一番気になるのは携帯電話、国際電話はなんたって高いですもんね…。今はネットがあるからいいかもしれませんが、それが繋がらない…となるとパニックですよね。そんな時におすすめなのがLika mibile。どこにかけてもとっても安い値段で国際電話ができます。私も日本に帰る時はこのシムを入れて日本に帰っています。
ただしネットが不安定なのでここはあまり頼りになりませんけど…。また下駄を履かせて海外の携帯電話会社のsimを買っていれると、15ユーロ程度で一ヶ月、ネットも使えるので断然お得だと思います。
日本でも販売しているようですか、イタリアでもインド人や移民の人たちがやっているネットショップに行くと簡単に手に入ります。日本もシムフリーの携帯電話が登場したと聞いてます。海外旅行を良くする方は、シムフリー携帯を選んで、通話料や通信料の気にならない海外シムのご購入をお勧めします。ただ購入後、すぐには使えません。数時間後から使えるようになるので、少し待つことになります。
 http://www.lycamobile.co.uk/en/

2014年9月13日土曜日

シチリア家庭の味をランチでプチ体験、お一人様OK50ユーロ。

気軽な旅を応援したいPORTA FELICE。毎回レストランに行くのも楽しいですけど、気軽にシチリア人の味をダイレクトに体験してみませんか?これはお昼を家庭で楽しんで頂くプチ体験プランです。ご指定頂いた場所にお迎えに上がり(パレルモ市内)、一般宅で、彼らが日常食べる味をランチで体験して頂きます。所用時間はランチタイムの2時間。なので旅行の行程にも負担にならない内容です。通訳もいるので、会話ももちろん楽しんで頂けます。その後、ご自由に市内観光を楽しんでください。
本格的に料理教室やアグリツーリズモに参加するのも楽しいですけど、ちょっと一人では…と思う方にもおすすめです。


2014年9月5日金曜日

ホームスティの夢と現実

温かな家族に囲まれて美味しい郷土料理、清潔な個室でプライベートは守られつつも、週末には一緒におでかけ…。これがホームスティの夢ではないでしょうか?残念ながらホームスティというものは、イメージで思うほど良い物ではないことがあります。場所によっては、小さな部屋でありながら、月10数万円以上も支払うところもあります。小さな子供がいれば、ベビーシッターがわりに扱われたり、ご老人の相手をいつのまにかさせられたり…、こっちがお金をもらっても良いくらいです。でも、日本人はつい「期待」してしまいます、お金を払っているんだからと…。残念ながらステイ先は単純にお金が欲しくてやっているケースもあるので、するならよく考えてから初めて欲しいです。全ての業者がきちんとステイ先を把握し、吟味しているとは限りません。家族の中にありながら、外国人が孤独を感じ、気を遣いながら、その家で小さくなって過ごさないといけないケースがあるようです。知らない土地で常にいるスティ先の家族は手放したくないものです。でもその環境は、大いにその家族によります。これからホームスティをしたいと考えている人がいるならよく考え、もししていて辛い人は、すぐに部屋を変わるべきです。私たち日本人はついつい我慢してしまいますが、この我慢は必要ないと私は考えます。そのために仲介の旅行会社や留学あっ旋会社があるのですから…。

2014年8月24日日曜日

有料での留学サポート始めました

今まで無料で情報提供そして現地サポートを行ってきましたが、有料にした方が頼みやすいのではという声もあり、そうさせて頂くことにしました。今はネットで情報を集めて、自分で全てを決めて留学をされる方がほとんどだと日本の語学学校の経営者の方から聞きました。そんな中で現地に来て、言葉の問題そして習慣の違いにストレスを抱えてしまうことが多いようです。とくに日本人留学生の少ないエリアではストレスと孤独に立ち向かわないといけないこともあるようです。そんな時、日本語で話ができたり、相談ができれば、または実際助かれば、どれだけ心が楽になることでしょうか。一人でできると思っていても、滞在許可書、携帯電話、買い物の仕方やインターネットetc…、それらが整い落ち着くまでに1ヶ月もかかった…なんて話も聞きます。そこで現地での留学サポートを始めました(内容による100ユーロ〜)。パレルモからシチリア西海岸まで、手の届く範囲でサポートいたします。なにかあった時に足を運べるようにエリアを制限させて頂いています。行うサービス内容は「留学に必要な全て」です。例えば事前に携帯電話やインターネットを当日から使えるように手配しておくなど…。もしも他エリアで必要な場合は他サポーターをご紹介します(日本人)。
詳しい内容は書き出すときりがありませんので、ご興味のある方はご相談ください。煩雑なことはサポーターに任せて、すぐに夢に描いた留学生活へ進めるようにサポートするのが目的です。 また滞在先も手配致します。※パレルモB&B…一ヶ月300ユーロ〜(駅近・電気ガス水道込み・キッチン&バス共有)もちろん留学前の現地情報や学校とのやりとりのサポートも行いますので、ご希望の学校の対応が英語やイタリア語しかないといった場合、コーディネート致します。※基本パレルモ大学附属の語学学校に関しては、ビザが必要な場合、学校のシステム上、日本人サポートが必須となりますので、学校に問い合わせて頂いても、こちらに連絡が届くようになっております。他、公立語学学校をご希望の場合、入学までサポート致します(シチリア内)。授業料が安くても、確かなクオリティのある留学をPORTA FELICEは応援しています。


2014年8月23日土曜日

お一人様OK!プチ料理教室&マーケットでお買い物。150ユーロ※通訳付き

料理教室は大体2人以上から…。それは分かっています。でも昨今、友人や家族と都合が会わず、一人でも旅をしたいという方が増えているのではないでしょうか。そこでお一人様もOKのこんなプランを考えてみました。教えるのはシェフではありませんが非常に料理の上手なシチリアーニやマンマたち。家庭の味を堪能するのなら十分ではないかと思います。最初にパレルモの町を案内し、一緒にメルカートで食材のショッピング。その後ランチを一緒に作って召し上がって頂きます。トータルで4時間を想定していますので、午後からもちろん観光することが可能です。シチリア人の生日常に触れるチャンスです。

Home Foodという新しいイタリア旅行の仕方〜一泊350ユーロから(1から2名)(朝&夜食事付き)

 イタリアが好きという人は料理とワインの虜になっている方が多いのではないでしょうか。有名どころを訪れてしまった、遺跡は見飽きた、アグリツーリズモも経験してしまった…。それでは、その先にある「ホームフード」はいかがでしょう。主人の家に訪れ、そこで美味しい食事を頂く。日常の喧噪を忘れ、ただただゆっくりと流れる時間を楽しみ、リラックスするプレシャスタイム。詠みたかった本を持って来て、夕食までの待ち時間を贅沢に過ごす…。そんな新しいコンセプトをPORTA FELICEでは提案していきます。シチリアならではの美味しい料理、美味しいワイン、春夏秋冬美しいガーデンを眺めて食後はシェスタ…。夏なら近くのビーチへ、秋冬は美しい山々を散策してはいかがでしょう。料理研究家の自宅で作られる完全エコのオリーブオイルや野菜は格別です。テーブルコーディネートも勉強になります。料理教室も開催しておりますのでご相談ください。※2泊から承ります。


週に一度開くメルカートでお値打ち宝探し!

日本にもあるのでしょうか?こんな楽しい場所が…。好きな服をいっぱい買っても懐が痛まない、こんな夢の国が…。多分イタリア全土で開催されているだろうメルメート(市場)。時々旅雑誌にも紹介されているアンティークメルカートとは、ちょっと違います。安いものなら驚きの5ユーロ!なんて洋服もあるんです。「きっとデザインが安っぽくて着れたもんじゃない…」なんて思う方もいるでしょう。実はデザインも探せば気に入るのが見つかります。ラインもイタリアらしい立体的デザイン。あれ?このラインどこかで見たことある??なんて思って聞いてみると、店主が自慢気に「ここは、某有名ブランドの下請け会社から仕入れたんだ、パターンは同じなんだよ!」なんて驚く声も聞こえてきます。洋服は消耗品、高い服を買ってクリーニングに出すことを考えれば、何も考えずに洗濯機でゴロゴロ洗えて、ダメになったらポイできる。夏はそんな洋服でいいのではないでしょうか?お土産にしてもいいようなお値段の可愛い洋服達。パレルモにお越しの際はぜひお立寄を。おっとメルカート名物「スリ」も当然いますのでお気をつけを。もちろん私がアテンドもできますので、パレルモにお越しの際はお気軽にお問い合わせください。またこういうのが欲しい!ということであれば予算とサイズ、大体のデザインを決めて頂ければ、こちらでお買い物代行も受け付けます。ただし返品不可ということでご了承をお願いします。
 


2014年4月25日金曜日

旅とともにイタリア語を学ぶコース 7/28〜8/8 2014 ★350ユーロ


様々なコースを企画するITASTRAのサマースクール、しっかりと観光名所をまわりながら、授業でその理解を深めるコースです。まだまだ観光情報が少ないパレルモの歴史をひも解きながら、語学力もアップしましょう!

★特別集中コース(朝の授業)

Italiano e arte
レベル(初級から上級まで)
期間 7/28〜8/8 プラス8月の2/3の週末と8/9の土曜日
料金 350ユーロ (登録料、教材費、アクティビティ、課外活動、ツアーを含む)
授業時間  40時間+訪問&観賞料金


概要:教室での授業は、豊かな生きたシチリア語に浸るために、課外授業で訪れることになる、芸術的かつ非常に興味深い名所についてのものとなります。※パレルモ市内は午後4時から、他の地方や島は8月の2/3の週末と8/9(土曜日)に訪れる場所についての授業です。

2014年4月24日木曜日

il paroco della favorita e Monte pellugino〜美しいモンテペルジーノについて

パレルモの救世主、サンタロザリアが眠る丘の下、ここには美しいモンテペルジーノとモンデッロの緑地帯が広がっています。今では自転車でサイクリングを楽しんだり、ジョギングをする人たちの格好のコースとなっています。1799年、この公園は当時の王が狩りを楽しむために、噴水や東屋、彫像が配され、美しく整備されたものでした。そして海の近くのエリアの湿地では桃が栽培されていたようです。この公園の入り口には象徴とも言える二匹のライオンの彫像がどっしりと今も座っています。一方、その公園の一部である、中国文化の影響を強く受けた個性的な建物「パラッツオ チネーゼ」は、ドーリア式の円柱に囲まれたヘラクレスの噴水が目に留まります。そしてダイアナ通りには、狩猟の女神がたたずんでいます。ここが興味深いのは、狩りのための休憩用の東部屋と一緒に王の馬小屋も一緒に作られていることです。
さてモンテペルジーノの道は山崩れのため、現在、たびたび、通行禁止となっていますが、ここには伝統的な聖地があります。この祭典の日には、人々は山を靴を脱いでのぼり、さらに階段ではひざまずきながらのぼり、聖人からの恩恵を願います。ともかく、ここからの景色は絶景で、一度、信者でなくても、登る価値があります。
聖地、サンタロザリアは、1624年に建築され、この際にパレルモの街は、聖人の骨を見つけたという神の奇跡により、疫病から救われたと言われています。
洞窟の中に入ると、数多くの過去の願いの書かれた銀の供物と、カルロ三世により贈られた金のマントに包まれた聖像を見ることができます。
そして岬の先からは、おおよそ20年代に作られたウトゥヴェジオの城を見ることができるでしょう。 現在の城の当主はシチリア州となっています。

2014年4月15日火曜日

パレルモ郊外の海もなかなか、穴場スポットはいかがですか。



シチリア島は実は非常に大きな島で、一日で色々まわるのは、本当に困難です。それならいっそ、同じ街にいて、そこでの楽しみ方を探すのもひとつではと思います。パレルモは、クアトロカンティやテアトロマッシモなどの中心街の建物が有名ですが、それだけではありません。車を少し走らせると、美しい海にすぐに出会えます、透き通るような水が美しいモンデッロ、ゆっくりと散策してみたいビーチ アスプリ、魚介の美味しい漁師町スフェロカバッロなど、多種多彩。ゆっくりとひとつひとつ紹介していきたいと思います。バスを使うのもいいですが、車でのアクセスがやはり便利なので、レンタカーを借りたり、数時間だけタクシーを貸し切りにするのもひとつです。どこも車で数十分から1時間前後、いつでもご相談ください。

トラパニ伝統 クスクスレシピ!まずは粉編

知人の料理研究家に同行して、なんと粉から作るクスクス作りを体験させてもらいました♪。レストランで食べるものより、さらに美味しい!というかお腹に残りません、とってもさっぱりとしていて…。良い粉とオリーブオイルがポイントです。たくさんの人でワイワイ作ると楽しいです。
・2キロのクスクス用の粉 (senoladi grano duro da incocciare)
・400cc の冷水に20グラムの塩を混ぜておく。塩水にする。
・1/2リットルのオリーブオイル
1)2スプーンのクスクス粉にあたり1スプーンの割合で、クスクスにこの塩水を混ぜ、さらに手の上につかめる程度のオリーブオイルを落とし、手際よく、優しく手のひらでまぜてだまにするが、混ぜる回数は4回くらいで良い。これを延々繰り返していく。
2)これが終った段階で、チョウジ8粒、、黒粒こしょう8−10粒、削り胡椒、小さじ2、シナモンの枝30センチくらいをざっくりまぜる。
そして蒸し器を用意して、蒸し器の下にローリエの葉をいっぱいに敷く。そこに1)のクスクスをいれて、中心にひとつ、まわりに5カ所程度穴をあけ、蒸し器で蒸し上げる。(所要時間3時間程度、20分ごとにそこからかきまぜて、穴をあける。味見をしながら固さを確認する)。









2014年4月7日月曜日

語学学校でイタリア語を勉強しながら料理を学ぼう!





4)Italiano e cucina
語学と料理のコース
レベル                                     全てのレベルに対応
日程                                     (6/30/11)または(9/159/26
料金 200ユーロ (登録料、教材費、課外活動、調理のための費用(1夕食分)を含む)

授業時間                                  20時間

概要:参加者は典型的なシチリア料理を実際に調理することができます。そして使う素材や試食など、その理解を深めるための授業も行います。シチリア料理の文化と伝統を知るための授業は6時間、14時間は経験者の実習を見て、調理して、味わいながら料理法について学びます。※最低参加者数は6名から