2014年11月30日日曜日

共同生活の醍醐味と難しさ

▲部屋からの眺め、パレルモの歴史地区。
 ▲ルームメイトと一緒に食事を作りあうのも楽しい。
▲異国の料理をお互いもてなしあう、家庭料理を学んでからくるのもひとつです。

イタリアではモノロカーレ(単身用の部屋)は、割高なので、多くの人たちが一つのフロアを共有するスタイルで生活しています。シェアハウスならぬシェアフロアです。日本でもそれが増えてきたと聞いています。大家がワンフロアを買い取って、個室を個人に貸し、キッチンやバスなどは共用になります。私も一年ほど、共同生活をしましたが、現在はひとりで部屋を借りています。やっぱり一人暮らしは落ち着きますね(笑)。でも、こちらで学校などを通じて、部屋を貸し切りにすると、外国人の場合、かなりの高額の家賃になります。それは期間が短かったり、様々な理由があります。自身で探すのもいいですが、初イタリアでは、かなりのハードルの高さだと思います。
そこで多くの学生がシェアを初めて経験することになります。個室はありながら共用部分もある。気があえば、非常に楽しいものになります。私の場合も、4、5人ほどルームメイトが変わりましたが、基本的に仲良くなって、週末一緒に旅行したり、国の料理を振る舞いあったりしました。
でもそうそういいことばかりではありません。生活習慣、性格などで、日本人にとっては「地獄」となることもあります。
マイナスの点は「共有部分を掃除しない」、「バスルームを占有する」、「大きな音楽を夜中でもかける」、「友人を家に何日も泊める」、「食材やシャンプーなどがなくなる」です。
日本人ならどう思うでしょうか?きっとありえませんよね。でも、ありえないと思えながら、我慢を続けるのではないでしょうか?
イタリアに来ておすすめしたいのは「主張をし続けること」です。最初はすごく、疲れます。でも自身で解決策を見つけることは、語学の勉強においても、自己成長にも繋がります。なかには大げんかを繰り返し、大家を巻き込んで、ダメなルームメイトを追い出したというツワモノもいました。別に喧嘩をすすめているわけではありませんが、上手に自己主張をすることは非常に有益です。私の場合も、掃除が苦手なルームメイトがいたことがあり、その場合はしっかり話あって、こうしました。「私が掃除と洗濯をする、彼女はゴミ捨てと水の補充をする」ということです。もしここで、日本流に当番を決めても彼女は掃除をしなかったでしょう。そしてここで「掃除をしなさい!」と言い続けていたら、険悪な雰囲気になっていたでしょう。私が掃除をする姿を見て、彼女は、私に料理やお菓子を作ってくれたり、時には洋服や土地のお土産などを買ってきてくれました。
このように人によって解決策は様々です、でも、まずはいやな事はいや、それを我慢するのではなく、どうやったら解決できるかを考え、そして声にだし、話あう。これは非常に大切なことです。ぜひ長期滞在の場合、この醍醐味を体験して欲しいと思います。終ってしまえば、全て笑い話で、良い想い出になります。それでもダメな場合は、やはりお金はかかりますが、一人暮らしをおすすめします。

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