2015年1月16日金曜日

イタリアで美味しい店に出会うには…


ケッパーを使ったシンプルなカジキマグロのソテー、リパリ島にて
初めていく場所ですから、その土地の美味しいものを食べたいですよね?なのでテレビや雑誌、ブログ、様々な情報を参考にして訪れるのは当然だと思います。特に美味しいものが食べたい!とシチリアの個人旅行を選ぶかたも増えてきたように思います。

でも、よくありませんか?「あれ…、テレビで美味しいって言ってたのに、なんかイマイチ」、「確かに悪くないけど、この値段ってほどは…」。こういうことは、日本でもありますよね。

「イタリアで食べたイタリア料理がまずかった」、こういう言葉も聞きますよね。それは、日本のイタリアンレストランのレベルが高いからだと思っています。洗練されていて、素材も良く、値段を払うだけの価値があります。しかし、残念ながらこの国では、高いのに美味しくないということはわりとあります…。悲しくなりますよね。

かつて友人が働いていたオステリアは、日本の雑誌やテレビに何度も登場するほどの高級有名店。ここで働く友人は、スタッフもここの料理は食べない、ランチには近くのバールにいくという恐ろしいものでした…。作り置きして温めるだけなのです。他にもグラスワインには水を混ぜているとか、耳を疑うような話が入ってきました。

その理由はいくつかあるのですが、そのひとつとして、よくオーナーが変わるという理由があげられます。オーナーが変わるとシェフも変わる事が少なくありません。方向性の違いなんでしょうか。なので店構えは同じなのに、本当にあの店なのか?と驚くようなこともあります。なので「歴史があるから人気店だから美味しいに違いない」 ではないのです。有名なレストランほど(全てではありません、もちろん美味しいところももたくさんあります)、上手に旅行会社や雑誌社と組んでいて、広告が非常に上手だったりするとろこがあります。それで味が変わらなければいいのですが、多くは残念な結果になっています。そして残念ながら日本人が雑誌を手にして見る情報は、古いものが多いように感じています。という位によくお店の雰囲気は変わります。

特にイタリア人は味にうるさいです、美味しい店には通い続け、美味しくない店には通いません。なのでそんな噂はすぐに地元の人の耳に届くところとなります。

結果、何がおこるのか…。ここからいまいちなレストランの見つけ方をお知らせします。
もしも、こういう状況に出くわしたら、一番安いものをひとつだけ頼んで様子を見るにこしたことはありません。もしくはそのまま、帰るということももちろんできます。イタリア人、帰りますよ…。

・店に入ると外国人しかいない。しかもお金持ちのドイツ人やアメリカ人。

・高級店なのにスタッフの対応が悪い、シェフたちが店の入り口にたまって、 タバコをふかしている。

・トイレやキッチンが汚い。

・予約必須と情報誌やブログには書いてあっるのに実際いくと店はガラガラ…

では、どうすれば満足できるお店に知らない街でであえるのでしょうか?
一番いいのは、その街に住んでいる人にバールなどで聞く事です。彼らに、いきつけのお店を教えてくれと。彼らは喜んで、自分の一番を教えてくれます。大概そういうところは「トラットリア」という、大衆食堂的なところですが、値段も比較的リーズナブルで庶民的、出来立ての美味しい料理を届けてくれます。もしくは日本で調べてきて行きたいお店の評判を聞いてみるのもひとつです。ダメだと「あそこは今はもう美味しくないよ」とか教えてくれます。
※これはもちろん好みもあるので一概には言えませんが、私が感じたことです。ぜひ安くて美味しいものをシチリアでは食べて欲しいとの願いから書き留めました。

0 件のコメント:

コメントを投稿