2016年7月5日火曜日

滞在許可書学生取得、その後、警察に通報されました

現在、イタリアで滞在許可書を取得した方は、帰国するさいには滞在許可書を返却する義務があります
いろんなイタリア在住ブログの中で、滞在許可書の取り方を書いている人はたくさんいるけれど、その重要性、そして意味について語っている人はいません。
その意味と重要性については、以前のブログで紹介しました。
私が感じたのは、滞在許可書を取るまでは熱心で、その後、まるで試験に通ったような感覚でいる人が多く、その後、その意味すらも忘れてしまう人が多いように感じています。
学生ビザ、学生滞在許可書をもちながら、不法労働で現在、働いている方。またなんの連絡もせず、学校も通わず、行方をくらまし、恋愛で逃避行されている方。
法律は変わっていますし、厳しくなっています。出したら終わりではないのです。

滞在許可書を出すにはふたつの証明書類か必要だと前にも書きました。それは学校または雇い主、そして滞在先の保証人です。
外国人の保証人となっている場合、その人間がそこに住んでいない場合は、大家は警察への報告義務があります。なので勝手にいなくなって、他の町で住んでいると、当然、大家の保証人はなくなっています。
学校や雇う側もこれまた同じです、契約がきれたり、学校へ来ない場合は通報されます。それは意地悪でもなんでもなく、法律に則った「義務」だからです。

先輩が大丈夫だったからといって、自分も大丈夫とは言えません。
よく私が聞くのは「僕の先輩が滞在許可書学生で5、10年イタリアで修行した」とか言う人です。
それは大昔の話です。今は違います。
自身でよく調べるかして、気をつけた方がよいと思います。

今回、数名の方々が学校の呼び出しにも応じず、学校に長期間、通わないということで、学校側からついにクエストゥーラ(滞在許可書を出す外国人のための警察)に通報されました。 あわてて今から学校にいこうがもう後のまつりです。

滞在許可書は学生、労働、ボランティアなどありますが、その学生の許可をしている学校が「通っていない」と通報した今、現在この方々は、不法滞在ということです。
日本に帰る時、飛行機に乗る時、違う国に旅行する時、イタリア国内でホテルに泊まる時、警察は必ずチェックしています。
その時に滞在許可書が外されているのなら?
その後、どうなるのかは、自身で学んでいただくしかないでしょう。

この方々のため、クエストゥーラのパレルモも学生に対して厳しくなるかもしれません、学校も別の目的で来る方に対して、lettera di invitoを今後、出ししぶるかもしれません。
この方々のしたことは未来を夢見てくる次の学生ビザを取りたい方に、影響を与えることとなりました。

この方々は再度にわたる通告に応じず、あえていいますが、学校をナメきっていました。
「どうせなにもしないだろう」と、そんなことはないのです。
どうぞ、今から学生でない目的で学生ビザを取得しようとしている方、今いちどよく考えて行動してください。本当に学校に通えますか?
またなんの報告もなしに滞在許可書を申告した以外の町や国に住んでいる方もよく考えられたらと思います。全ては自分の身にふりかかってきます。
こういう方に対しあえてて言わせてもらいます「なめるなよ滞在許可書を」。


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